小麦畑 松林堂

ほうじ茶の香りが存分に楽しめる
手間ひまかけたおいしいパン

小麦畑 松林堂は今年（2023年）創業120年を迎える老舗のパン屋さん。「富士市のほうじ茶がおいしいことが、より一層伝わるパン」を目指して生まれたパンがいくつもあります。そのうちの一つが「ほうじ茶食パン」。ほうじ茶の部分が濃くうずまきを作っていて、食パン生地とのバランスがいいと評判です。ほうじ茶の濃度の調整を工夫し、口の中で溶け合うおいしさが生まれました。

続いてご紹介したいのが「もちもちドーナツ（ほうじ茶）」です。ほうじ茶パウダーとグラニュー糖を混ぜてまぶしたドーナツはほうじ茶の香りが濃厚で、イベントの時は「この香ばしいいい香りは何？」と注目を集めています。シナモンシュガーの「もちもちドーナツ」がもともとあった商品だったのですが、マルシェなどでは両方ともすごい人気に。揚げたてがどんどん売れていきます。

そしてメロンパンのような食感の「ほうじ茶塩キャラメル」。ほうじ茶とメープルシュガーのクッキー生地がうずまきになっていて、中には塩キャラメルクリームが入っています。ほうじ茶が前面に出るというより、ほうじ茶の風味が感じられるさり気なさが魅力です。「ほうじ茶を飲むのは大好きですが、個性的なほうじ茶のパンを作り出すのには苦労しました」と話す店主の佐野さん。

ちびっこパン教室も行っている佐野さんは「お祭りでは大人が子どもに太鼓を教えたり、ここは町内みんな、仲がいいんです」と話します。「これからもオリジナル色の強い、『松林堂に行かなきゃ買えないね』と言ってもらえるようなパンを作り続けて行きたいです」。無添加で、あんやクリームも全て自家製。小麦、水、砂糖、塩etc.厳選した素材で作ったパンは優しくおいしい味わいです。